総選挙の取り組みも本格化するなかですが、市議会では決算特別委員会の質疑が終盤にさしかかっています。今日は消防費、教育費にかかわるすべての事業の審査が行われました。
教育費の質疑では私は安倍政権下で重大な教育問題となっている「銃剣道」と「教育勅語」について取り上げ、市教育委員会の認識をただしました。新学習指導要領の改訂に伴い中学校の保健体育の選択科目に新たに「銃剣道」が加わりました。銃剣道は軍事教練として発展してきたもので、自衛隊の発足以来2名の自衛隊員が銃剣道の訓練中に死亡し、公務災害の認定を受けています。自衛隊関係者からも「学校で教えるべきではない」と不安の声があがっていることも紹介し、藤沢の教育現場で扱うべきではないと主張しました。市教委からは「市立中学校での体育の授業では柔道が定着しているので今後も柔道を継続していきたい」との回答がありました。
教育勅語については安倍政権は「教材として使用することも差し支えない」などという答弁書を閣議決定し、復古的逆流を教育に持ち込もうとしています。教育勅語が戦前の軍国主義教育の支柱として子どもたちや国民を戦争に駆り立てる役割を果たしたこと、戦後日本国憲法と旧教育基本法制定時に教育勅語も失効したことなどを指摘したうえで、日本国憲法に反する教育勅語を教材として扱うことがあってはならないと述べて、市教委の認識をただしました。市教委からは「歴史的な事実として教えることはあっても、子どもたちの思想・信条にまで踏み込んで教えることは望ましくない」との答弁がありました。
市教育委員会は安倍政権の教育への介入をキッパリと拒否し、教育の自由と自主性を守るための役割を果たしてもらいたいです。
※下記のリンクから質疑の様子がご覧いただけます。
http://shigikai.city.fujisawa.kanagawa.jp/g07_broadcasting.asp
0 件のコメント:
コメントを投稿